CONTEST

イギリスバーミンガムCake international2019【GOLD】受賞作

【Decoration cookie部門】

自由テーマ【戦国時代


イギリスバーミンガムで開催された「Cake international2019」
5年前、アイシングクッキーの研修でイギリスに訪れたとき、いつかこのコンテストに出せるようになりたいなと、ふんわり憧れのような感じで思っておりました。でも実際行く勇気もなく、外国が苦手な私にとっては、口だけの目標になっていたように思います。
そんな私が今回それを実現しようと思えたのは、コンテストを引退しようと考えていたから。
5年間、毎年コンテスト前になると、何カ月もかかってアイデアを形にしていかないといけないのが、苦痛に感じはじめていました。でも毎回幸いにも、受賞という形で努力が報われてきていたので、なんとか次への活力になっていましたが、それと同時にプレッシャーとプライドが大きくなるばかりで、苦しく感じるようになっていました。
アイシングを楽しめなくなってきてしまった気がして、コンテストは今回で最後にするつもりで挑みました。

でも、最後と決めたとたん、作品作りがすごく楽しくて、あーでもない、こーでもないと作業を進めるうちに、アイシングを始めたばかりの頃の懐かしい気持ちになり、コンテストは誰のためでもなく、自己満足の世界なんだから、自分で自分を戒めてるように思えてるだけで、思い込みが苦しみを生んでいたのかなと思いました。

実際現地に行き、世界中から集まったシュガーアーティストの沢山の作品達を拝見させていただき、本来はコンテストだから受賞が目標だけど、でも別に受賞しなくても、ただ自分が作りたい物を好きなように表現するのがコンテストだなと、再確認できたコンテストでした。

前置きが長くなりましたが、今回の作品は日本人として和物でいきたくて、ありふれた和柄ではなく、外国の方に歴史を感じていただきたくて、「戦国時代」をテーマに掲げました。
戦国武将「伊達政宗」「真田幸村」
二人は実際戦った事がありません。でも二人が戦う予定の場所だった「大阪城」
適当な歴史を作ってはいけないと思い、ちゃんと歴史を勉強しなおし、関係のあるものを作っていきました。
大阪城のまわりには桜が咲き、堀には3mを超える鯉を見たという噂もあったそうな。
鶴に関しては和をイメージしたくて取り入れました。

そういう思いが海外の人にも届いたかはわかりませんが、[GOLD」という形で返ってきたので、本当に嬉しかったです。




●2019年11月 イギリスバーミンガムCake international デコレーションクッキー部門

Cake international2019